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三三会のあらましについて

一、成立のきっかけ:

1999年初旬、行政院で経済建設委員会を担当していた江丙坤主任委員は台湾経済が直面している產業構造改善への取り組みには、政府が長期的な戦略計画及び適切な措置を取る以外にも、民間企業の積極的な参与と協力なくしては功を奏さないと考えました。そして、さまざまな組織作りに力を尽くすと同時に、政府高官と大手企業社長らの支持を得て、1999年7月、台北にて「中華民国三三企業交流会」(以下三三会と略称)を設立しました。当時各界からの人望が厚かった辜振甫氏が初代会長に当選し、工商協進会理事長辜濓松氏等3名が副会長を務めることとなりました。その後、会長職は2003年に辜濓松氏、2012年に江丙坤氏、2018年に許勝雄氏へと引き継がれました。

現在、三三会会長は2021年8月に就任した台湾ガラスグループの林伯豐董事長が務め、副会長は台聚(USI)グループの吳亦圭董事長、大成長城(Dachan Great wall)グループの韓家宇董事長、中国信託グループ東京スター銀行の黄清苑董事長が務めております。三三会会員には77企業グループと57社の贊助会員が在籍しており、全会員企業をあわせた営業総額は7,000億米ドルに達します。

新世代の若手実業家の育成を目的に、当会は「伝承、交流、創新」の理念のもと、2015年10月、青年企業家委員会(略「三三青年会」)を結成しました。企業の優れた文化の伝承と交流を基礎に、想像力と能力の向上を奨励し、新しいビジネスモデルの創出や国際競争力の強化、並びに企業の安定した永続経営に力を注いでいます。現会長は耐斯(NICE)グループの陳冠舟副董事⾧、委員は総勢114名です。

我々三三会会員は、強い絆を組織の基盤とし、企業の成長はもとより、社会への還元と国家への貢献を目標に、日々国際経済活動の促進に努めております。

二、設立宗旨:
(一)会員の相互交流を深める;
(二)国際交流の機会を増やし、戦略パートナーシップの提携を促進する;
(三)国際投資技術や貿易交流を強化し、貿易を促進する。

三、主な活動:

(一) 会規定に従い毎月の第三水曜日に定例昼食会を開催します:

三三会の英文名称は「Third Wednesday Club」と表記し、会の定款に従い毎月の第三水曜日に定例昼食会を開催します。この会を通し、会員間の交流を深めることはもちろん、毎回政府機関の代表や専門学者らを招いて講演を行っております。特に近年、地政学及び経済的な摩擦の拡大、また世界を脅かす新型コロナウイルス等をテーマに政府関係者を講師として招いた際には、国内外の環境の変化を踏まえ、政策の方向性、現在の経済・貿易戦略、国際情勢など詳細な分析を加えたスピーチをしていただきました。これらの分析報告は、会員にとって企業発展の指標となると同時に、この機会を利用して会員自身も自らの意見や提案を政府関係者に伝え、政府はこれら提言を施政に役立てています。

(二) 海外訪問団の派遣:

会員の国際交流の拡大、外国企業との提携の機会を創出するため、三三会はこれまでに計38回の大型訪問団と2回の小型訪問団を日本へ派遣しました。地方自治体への表敬や地元の商業団体や企業・工場を訪問、並びにセミナーや座談会を開催し、関係者と直接意見交換を行いました。このような独創的な訪問交流形式は日本の財界でも高い評価を受け、日本での三三会の知名度向上につながっています。2013年10月には台湾財界において多くの卒業生が活躍する日本の「早稲田大学」しました。2015年10月に「静岡県」の経済五団体、2016年3月に「大阪商工会議所」、「京都商工会議所」、2016年12月に「九州ニュービジネス協議会」、2018年11月に「瑞穂銀行」、2019年7月に「東京大学」と覚書を調印しました。各団体と将来に向けてよりいっそうの業務交流の強化を約束しました。2017年8月には三三青年会が日本商工会議所青年部と業務協力の覚書を調印しました。

中国経済の飛躍を鑑み、2002年より辜濓松前会長の指導の下で、訪問団を北京、上海、重慶、遼寧等の大型企業グループ及び工業区に派遣しました。2008年の北京訪問時には、北京最大の「京城企業協会」と経済貿易提携覚書に調印し、2010年には上海万博に参加しました。また、2011年には「上海市経済団体聯合会」と「覚書」を調印、2012年12月には台北にて「中国企業連合会」と「覚書」に調印しました。またその翌年の2013年6月、三三会が浙江溫洲を訪問した際には、「浙江省工商業聯合会」と「覚書」を調印、2014年11月には「天合公益基金会」と「戦略的パートナーシップ枠組協定」を「閩台経済合作促進委員会」と「覚書」を調印しました。また三三会は会員企業のために、現地の投資機会に関する情報を積極的に収集しています。

四、会員入会資格:

(一)本会一般会員の入会資格は以下の通りとする:

(1)中華徴信所(China Credit Information Services Ltd.)による本国企業グループランキング100位以内であること;

(2)グループ企業の財務が健全であること;

(3)国際経済貿易交流に熱心であること。

以上3つの規定を満たす者は本会に申し込みができる。理事会での審査を通過、かつ会費納入後、一般会員となる。

一般会員は代表者2名を指定、会員代表者は責任者もしくはCEO以上の職務を現任する者或いはその経験がある者とする。

(二)本会贊助会員の入会資格は以下の通りとする:

(1)以下の条件いずれか一つを満たす者:

1.上場もしくは店頭公開している本国企業;

2.国家育成発展産業者;

3.国内に設立された海外有名企業;

4.その他:三三会の発展に必要であると理監事会の同意を得た企業。

(2)会社の財務が健全であること。

以上2つの規定を満たす者は2名の本会会員の推薦により本会に申し込みができる。理事会での審査を通過、かつ会費納入後、贊助会員となる。

各贊助会員は1名を代表者に指定、贊助会員代表者は責任者もしくはCEO以上の職務を現任する者に限る。